子どもの習い事
2014年11月04日 21:34
「剣道の日本選手権で大学生が最年少V」というニュースを見ましたが、そういえばうちの息子も、子どもの頃剣道を習っていました。習い事といえば、小学校低学年の頃、ピアノや習字などを習わせてはみたものの、どれも長続きせず、学校の部活でも野球、サッカー、卓球と転々とした挙句帰宅部に、親としては「なんたる根気のなさ」と嘆いておりましたが、小学5年生になるころ、初めて自分からやりたいと言ってきたものが「剣道」で、それは中学3年になるまで続いたのです。そこで気づきました。彼は根気がないのではなく、やりたいものが見つからなかっただけなのだと。そして、親から押し付けられたものは、いやいや続けることをせず、さっさと見切りをつけていたことを・・・。
子どもの自我は成長過程で自然と芽生えてきます。何かをやりたい、将来こんな仕事をしたいという気持ちは、その子がそれまでに得てきた知識・経験の中から選択されます。
当たり前なのですが、知らないことはやりたいとは思わないわけです。それゆえ、子どものうちにはできるだけたくさんのよい経験や体験をさせてあげることが、大切なのだと思います。それも、机上の知識だけ、テレビの情報だけではなく、実際に本物に触れること、やってみること、その場に行って確かめることが大切です。目だけでなく、肌で感じる、足を使って動き、手で触れて、五感をフルに使って感じることは、必ず子どもにとってプラスになります。もちろん、親の押し付けになってはいけません。人にやらされてやることよりも、自分やりたくてやることの方が、長続きするし、身につくからです。
親のすべきことは、子どもに道を強制することではなく、子どもに「たくさんのよい選択肢を与えてあげること」なのだと思います。